「コンテスト」って実際どうなの？

https://www.nagoya-mosaic.co.jp/designaward/final2022.html

知らない間にファイナリストに選出されていたようです。今回のコンテストの規模感などはよく分かりませんが、錚々（そうそう）たる顔ぶれなので恐縮です。

お陰様でいくつかの受賞歴があるのですが、当時は実力を知るため試しに応募したら賞をたくさん頂いた、というお話。それ以降、エクステリア業界が「これって本当にお客様のためになってるの？」という異様な盛り上がりを見せ始め、業界の業界による〜 というノリに冷めてしまい応募もやめました。

このムーブメントによって、昨今SNSでよく見かける「格好良いフォーマット」が大衆化し、エクステリアデザイン全体の底上げがされたことは喜ばしいです。誰でもコピペができるので、簡単に見栄えの良い外構が手に入る。その反面、節操のないコピペが増えて「お客様が不在のデザイン」が散見されるようにもなりました。これは正直少し悲しい。

コンテストの受賞って、そんなに大事なのでしょうか？ 私たちにはよく分かりません。

それよりも、引渡し後何年も経ったお客様から頂いた、「使えば使うほど、こんなにも私たちの暮らしを考えていてくれたんだと気付く」、「改めて感謝を伝えたい」と言われたあの瞬間が、仕事人生の中で一生誇れる勲章です。

華々しい受賞歴がなくても、素晴らしい仕事をしている方々は沢山います。

そんな人間、会社になれたらいいな〜と思いながら、今日も設計に励んでいます。