コピペの罠

弊社で受注が多いのは、なぜか経営者や医療従事者のお客様です。経験上、こういったお客様は「私だけのもの」を好まれることが多く、具体的なイメージをお持ちでない事が多い反面、高い審美眼で人となりと提案を厳しく審査されます。

その反面、弊社で受注に至らないお客様もいらっしゃいます。それは「この外観にしたい」と完成形のコピペ（SNSサイトのスクリーンショット等）をご要望される方です。

一般のお客様向けのサービスを始めて日は浅いのですが、なぜこのような住み分けがされるのでしょうか？面白いなと思ったので、この違いをファッションに例えてご説明します。

弊社のサービスは、お客様の体型・年齢・生活習慣に合わせて、イチから型紙をおこす「オーダー品」。時にはお客様が興味のない色味や生地でも、よく似合うと思えば幾つかのご提案をします。「私に似合うものが欲しい」とお考えのお客様は、最終的にご満足頂ける内容です。

一方、ファッション雑誌を見ていて、「この服が欲しい」と思って来店される方は、欲しいものが決まっているから手に入らなければ買わない。そもそも欲しい服がないという、シンプルで明確な理由です。

最近分かったのですが、弊社はオーダー専門店のようです。コピペは、はっきり言って設計する方も楽です。でも私たちは、それがお客様に似合っていないのに「よくお似合いですよ〜」「流行ってるんです〜」とは言いたくない。

とはいえ写真のように似合うのであれば人気のオスポールも割栗石の造園もご提案します。

仕事に対する責任感、というと聞こえは良いですが、つまりは設計者のプライドということですね。