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業界の裏話②

  • 執筆者の写真: Admin
    Admin
  • 2023年4月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年6月6日


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アーダー・クラフトが一般のお客様向けにサービスを始めて1年弱が経ちます。

その中でいくつかリフォーム工事をさせて頂いたのですが、今回はその中で抱いた疑問について書いてみます。それは、「設計図面と現場納まりの相違」が、余りにも大きすぎるという事です。


リフォーム工事は大手ハウスメーカーから地元工務店の物件まで広く行いましたが、お客様からお預かりした外構図面の通りに納まっている現場は一つもありませんでした。少なくとも5〜10cmの相違、ひどい所では、「職人はこの図面でよく工事できたな…」というレベル。

アーダー・クラフトは緻密に作図するので資料が参考にならず、現場の採寸を何度も行う必要がありました。これが結構大変なんです。では、現場が図面の通りになっていない理由はなぜでしょうか?


①:設計者が現場を把握していない

②:設計者に細部へのこだわりがない

③:現場管理者が設計者の意図を汲んでない

④:職人(現場管理者)が現場の都合で納まりを変更している(①と同じだと思っています)

⑤:フロー型(売り切って終わり)ビジネスなので、それで良いと思っている


必ずしも全てに当てはまる訳ではありませんし、高い精度で設計・工事をする業者もいますが、業者全体の数%しかいない印象です。売上を求める事業者は、日々の業務に忙殺されクオリティーが下がるのも仕方がありませんが、お客様からすれば関係のない話。

また分業化・効率化が進んでいる業者ほど、注意が必要です。手間をかけないと良いものはつくれませんし、関係者が増える事で責任の所在が曖昧になり、結果的に品質管理の難易度があがるからです。


「神(クオリティー)は細部(ディティール)に宿る」という、巨匠ミース・ファン・デル・ローエ」の有名な言葉がありますが、アーダー・クラフトの設計は少なくとも1mm単位で緻密に行うのが当たり前。設計者はプロダクトデザインを行なっていた経験があるので、建築業界全体を見渡しても細部へのこだわりは強い(異常だと言われます…)です。

ちなみに当時の寸法公差(完成品で許される寸歩誤差の許容範囲)は±0.1mm、髪の毛1本分でした。つまり、完成品は設計図面から0.2mm以内の誤差で納めなさい、ということ。

建物本体では、寸法交差±2.5〜3.0mmと言われており、概ね5mm以内の誤差が生じます。これは造るものが巨大で使用する材が多岐に渡り、これ位の誤差を許容しないと全体が納まらない為です。


はじめたばかりの頃は、「外構は寸法通りに納まらないのが当たり前」とよく言われましたが、そんなことありませんでした。本当に大変な手間ですが、こだわって意図通りに完成した現場はなぜか必ず受賞していましたから、クオリティーは細部に宿り、目の肥えた方には分かるのだと体感しています。


本物を求める方には、プレゼン資料や見積もり金額だけでは測れない、「品質へのこだわり」も見抜いて頂きたいです。数は少ないですが、そういった外構業者に頼まれることをお勧めしますし、こだわりのある設計者ほど「譲れないポイント」を明確に持っているものです。

 
 
 

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