業界の裏話④

今回のテーマは「目に見えない見積もり価格」について。

目に見えない見積もり価格とは何か、ずばり「工期」です。時は金なりとはまさにその通りで、ビジネスの世界では「工期＝時間＝お金」と考えます。注文外構は基本的にお引渡後の工事となりますが、お客様の私生活においても、工期の長さは賃貸の家賃や土地のローン支払いなど、実は見えないお金に直結しています。

専門的な言葉になりますが（興味のない方はスルーしてください）、「機会費用」という経済の概念があります。今回のケースで意訳すると、「工期の長さ＝費用の大小」となり、経済的にも損益として扱われたりするのです。

分かりにくいので具体的にご説明します。

見積もりが適正価格の業者は工期も適正ですが、安価な見積もりの業者は工期が長い傾向にあります。理由は作業する職人の腕の良し悪しと作業効率、現場管理能力の違いです。

一番酷かったのが、アーダー・クラフトで３週間あれば十分に終わる工期を、他社が３ヶ月経っても終わらないという事がありました。（これは、残念ながら失注したお客様の近隣で工事があり、たまたま知り得た情報で衝撃を受けました）

私たちは「工期を守る＝約束を守る」と考えているので、現場管理の徹底はもちろん、誠実で腕が良く、現場作業や品質に対する責任感のある職人さんを選び抜いています。なぜかお客様に工期の短さをいつも驚かれますが、真面目にやればちゃんと終わるものです。

住宅も外構も一度しかできない買い物ですから、お客様はこんなこと比較検討できません。見積もり単価だけを見れば安価な業者も沢山ありますが、工期やどんな職人が作業を行うかなど、見えないお金も気にされることをお勧めします。